有言不実行の女
勝手に始めた「毎日ブログ更新週間」でしたが、見事に有言不実行となりました。
更新が途絶えた日、原因不明の高熱にうなされた挙句、風邪かとおもい暖かくして寝たが治らず、次の日熱中症かとおもい冷やして寝たが治らず、更に次の日観念して病院に行ったところ胃腸炎と診断されるなどしていました。
おかげさまで毎日ブログ更新という計画はあえなく頓挫し、こうしておめおめと失態を晒しているわけです。
わざわざ内容のない記事で大口叩いておいて、アッサリ更新を絶ってしまい申し訳ございませんでした。私は所詮この程度の目標も達成できない女です。自分でも驚き。
日頃から、体調不良は自己管理がなっていない証拠であり、大人ならば適切な自己管理が出来てしかるべきと強く考えているので悔しさが募ります。拾い食いばかりしていたからでしょうか。
ところで、前述したように体調不良は本当によくないと常々おもっているのですが、中でも頭痛は本当の本当によくないとおもうんですね。
何をするにも痛い、というか何もできない。目を開けているだけで苦痛。しかしアルバイトの予定は向こう一週間ギッシリと詰まっていたのであった……。
今もまだ全然治ってはいないのですが、取り急ぎ報告だけでもと思い至りました。
この時期、季節の変わり目で風邪が流行っています。それだけでなく私のように胃腸炎やインフルエンザなどもぼちぼち流行っているようです。皆さんくれぐれも体調にはお気をつけて。頭痛を伴う胃腸炎はマジでつらいです。手洗いしましょう。
取り急ぎ、報告とお詫びでした。
背筋の悪さが再検査を引き起こした
学校で行われた健康診断にて、再検査を食らった。
うちの大学の健康診断はごく簡単なもので、内科検診、胸部レントゲン、検尿、そのほか身長体重血圧は自己申告制である。
春休み中に行われるんだが、私は前日に東京に遊びに行っており、当日の朝帰ってきたその足で受診することになった。
当然眠い。頭の中は布団のことでいっぱいである。
とりあえず時間的に制限のある内科から順番に受診しようと当該教室に向かう。と、待機列ができていた。
全員男である。
内科は女子と男子で時間制で完全に分けられており、女子の時間は先だったため、若干遅れて行った私は女子の時間と男子の時間の境目にぶち当たってしまったようだ。
とりあえず男子に混じって待機していると、アシスタントらしい女性の方が教室から出てきた。
「検診が終わっていない女性の方はいませんかー!」
先にお伝えしておくが、私は出てきた彼女の目の前で待機していた。
完全にスルーである。
いくら私が(よく言えば)ボーイッシュだからと言ってこの仕打ち。流石に衝撃だった。
いつまでも衝撃を受けていられないので自分から手を挙げると、アシスタントらしき女性は「あ…ごめんなさい、気づかなかった」と言って私を教室に招き入れた。
気づかなかった、が「(女の子であると)気づかなかった」なのか、「(そこにいることに)気づかなかった」なのかはわかりかねるが、まぁどっちでもいいことだろう。
私以外に教室にいる生徒は、既に検診が終了したらしき女生徒と、何やら座って書き物をしている保健委員らしき女生徒のみであった。
まさに独壇場。どんだけ脱いでも大丈夫である。
などと考えているうちに、あれよあれよと椅子に座らされ、あっという間に腹に聴診器を当てられ、首に手を添えられ、特に問題がなかったようで後ろを向かされていた。
通常の流れであれば、背中にも聴診器を当てられ、異常なしで終了のはずだった。
「ちょっと立ってみて」
え、とおもった。
何かあったのだろうか。生まれてこのかた内科検診で立たされたことなどない。内心ビビりながらも仕方ないので立ち上がる。
「まっすぐ立ってみて」
相変わらずビビりながらも、自分の出来る全力のまっすぐを見せる。と、「あーなるほどねーありがとう、もういいです」の声とともに拍子抜けするほどアッサリ解放された。
しかし、私は見てしまったのである。健康カードに「再検査」の印が押されるのを。
「再検査」。数々の健康診断をくぐり抜けて来た私だが、そんなものを食らうのは初めての経験である。
「再検査」印の隣には「側湾症」と書かれていた。聞いたことのない病名である。読み方もよくわからない。
あまりに不安になったので、保健室の先生にカードを提出する際質問してみた。
「あの、この再検査って…」
「再検査…ソクワンショウね。見たところたぶん背筋が悪いだけだとおもうけど、一応整形外科で再検査を受けて書類貰ってきて」
背筋が悪いだけだとおもう、とは。
更にいろいろと質問したかったが、その時点で健康診断受付締め切り時間ギリギリだったため、すごすごと引き下がってしまった。早めに行こうとはしないくせに、こういうところは気を遣ってしまうのである。
家までの道中、車を走らせながら外を見た。世界はすっかり春の装いで、皆新たな出会いの予感に顔を明るくさせているように見えた。
一方自分はどうだ。今更新しい出会いなど期待してはいないし、やらねばならないことは山積みだし、挙げ句の果てに再検査である。よくわからないが背筋が悪いだけで病院に行かねばならないようである。
あの医者結構な年齢に見えたが、適当に診察したんじゃないのか。などと、すっかり春の空気に似つかわしくないどんよりした気持ちの私に、「再検査」の三文字が重くのしかかる。
もちろん背筋は曲がっていました。
同居はじめました
Mさんと同居を始めた。
生まれてこのかた片田舎の戸建てである実家から住まいを移したことのない私だが、この度ついに家を出たのである。いつまでも親のすねかじり虫ではいられない。21にもなって自立していないのはどうなんだ。
などといった大層な理由があるわけではもちろんなく、諸般の事情と完全にその場のノリで決まった同居である。
事情を聞いた際、Mさんに「同棲しますか!」と言ったところ、肩パンされ「同棲って言うな!!同居って言え!!」と言われたのが印象的である。肩の痛みとともに「同性と一緒に住むことを同棲って言っちゃいけないんだなぁ」と、ダジャレのようなことを考えたものである。
とはいってもこれは一時的なもので、事情が解決したら契約解除。予定では1ヶ月半ほどで実家に戻ることとなっている。
(更に事情が出来て今すぐ契約解除になりそうではあるんだが、そうなった場合後々また同居することになりそうなので…つまりややこしいので細かい説明は省かせて頂きます)
さて、この話を聞いて驚いたのは母である。
今まで何不自由なく実家から学校に通っていたのに、4年のこの時期になって突然家を出る宣言。しかも、あろうことか私は家を出る前日に伝えたのである。
家を出る当日、私たち一家は家族揃って飲み会を開催することを予定していた。母はお酒を飲むのも好きだし、家族で揃ってどこかへ出かけることも滅多になかったのでものすごく楽しみにしていたようである。その前日に私は「明日から家出るから」と言ってのけたのである。
本当は一週間前に伝えようとしていたんだが、物忘れが激しすぎる私は、前日の夜、湯船に浸かりながら唐突に思い出すまで綺麗サッパリ忘れていた。
突如突きつけられた娘の旅立ちにショックを受けた母は、次の日の飲み会でフニャフニャになりながら「なんで?なんでいっちゃうの?」と同棲していた彼氏に捨てられた女のようなセリフを放っていた。
ちなみに父はというと、家を出て数日経ってから「最近いないけどどうしたの?」という旨のラインを寄越して来たので、そこから説明した。とんだ親不孝者である。
肝心の同居生活だが、そろそろ2週間経つだろうかといったところ。至って順風満帆である。これもひとえにMさんのおかげだといえる。
というのも、掃除洗濯料理などの家事全般ほとんどをMさんが行なっているのだ。
特にMさんの料理スキルは素晴らしい。毎朝私が起きるとテーブルに朝食が用意されているし、お弁当も作ってくれている。それだけでなく、栄養や彩りのバランスも考えられている。本当に嫁に欲しい。とてもひとつしか歳が違わないとはおもえない。
Mさんが家事担当なら、一体お前は何をしているのかとお思いだろう。
私は何もしていない。
ただただMさんに甘えているのである。めちゃくちゃすねをかじっている。生活スキルは実家の時と何も変わっていない。まるでヒから始まりモで終わる二文字である。あの細長いやつである。
Mさんの負担が大きすぎる同居ではあるが、事情が解決するまで居座ることになりそうだ。
皆さん、ヒモ生活は楽しいですよ。
毎日ブログ更新週間
昨日久方ぶりに本ブログを更新したわけだが、あいも変わらず長々と、かつ薄い内容である。しかも誰も望んでいないのに自らのろくでもなさを暴露している。1ヶ月放置した挙句出てきたのが自虐ネタ。
恐ろしいことに、今回は前回に増して内容がない。もうこういうもんだとおもって諦めてください。諦めて読んでください。よろしくお願いします。
さて、自分は酷い飽き性なんだが。
よく言えば多趣味、悪く言えばミーハー。一度ハマるとものすごくのめり込みむが、唐突に冷めてしまう。そうして使われなくなった過去の趣味道具は数知れず、今も実家のどこかに眠っているとおもわれる。
かとおもえば、全く飽きずに続けていることもあるし、ふと思い立って再開したところ前にも増してハマったこともある。
ブログを始めとして「文章を書くこと」は昔から好きなんだが、定期的にブームがきてはいつの間にか廃れていきがちなため、私の中で一過性のものとして位置付けられてしまっているのが現状だ。
そんな現状を変えるべく、今回ある取り組みをしようとおもう。
名付けて、『毎日ブログ更新週間』である。(テンションが上がって太字にしてしまいました)
読んで字の如く、これから一週間毎日ブログを更新するという取り組みである。飽き性にはこれくらい厳しくしないといけないのである。あと単純にイベント要素が欲しかった。
毎日ともなれば文章構成速度も上がるだろうし、時間的余裕がなければ私の目指すところの「読みやすい短いブログ」が実現するかもしれない。
アルバイトに一日拘束される週末さえ乗り越えれば、案外楽に達成できる目標なのではとおもう。目標は小さい方がよい。小さければ小さいほど自分を褒める機会が増えるからだ。
しかし、毎日更新できるほどネタに富んだ日々を送っているのか、という疑問をお持ちの方もいらっしゃるだろう。
もちろん答えはノーである。
自分の人生は平坦そのものだ。山もなければ谷もない。毎日学校とバイト先と家を往復するだけの生活。さらに言えば友達も少ない。
だが、心配は無用である。
私は記事を書く際、複数の記事を並行して書いている。思いついたネタを、導入部分や大まかな骨組みだけ書いて一時保存しているのだ。そして気分が乗った時にブワッと肉付けして(結果2千字になったりして)、公開している。
本ブログの日記的側面が薄いのはそのためである。ほとんどが公開から1週間以上前の出来事。完全事後報告型である。
今も下書きには使えないネタも含め10は記事のストックがある。困った時は過去ネタを使えばよいので、例え実生活が一週間何も代わり映えなかったとしても問題はないのである。
問題はないのだが、一週間何も代わり映えなかったら悲しい。何か起こってほしいと願うばかりである。
そういうわけなので、どうか皆さんも飽き性の私がこの目標を達成できるか見守っていてほしい。もうこういうもんだとおもって、諦めて見守ってください。よろしくお願いします。
都合が悪いと走って逃げる
「逃げ恥」という言葉は記憶に新しい。
ご存知の通り「逃げるは恥だが役に立つ」というドラマの略称である。大天使ガッキーとサブカル界の勝ち組星野源の「恋ダンス」を始め、社会現象と化したドラマである。
今回は別にドラマの話ではないんだが。
突然ですが「逃げるは恥だが役に立つ」という言葉、皆さんはどうおもいますか。
それまで聞いたことのなかった言葉だったのでGoogleで調べてみたところ、ハンガリーのことわざらしい。原文は「Szégyen a futás, de hasznos.」。これだけ出されてももちろん意味も読み方すらもわからないが、普通に生きていればSzégyen a futás, de hasznos.などという字面に遭遇することはないので安心してほしい。
「逃げるは恥だが役に立つ」、読んで字の如く、何かから逃避することは恥であるが時には役に立つこともある、ということ。確かにそうである。例えばいわゆるブラック企業など、劣悪な環境下に身を置き続けることはマイナスにしかならない。限界になる前に全部投げ出してしまった方が結果的にはよいということもある。しかし、基本的に「逃げる」ということはよろしくないのもまた事実なわけで。
そんな私が自分の悪いところはどこかと聞かれた時、まず真っ先に思い浮かぶことのひとつが「逃げグセ」なのである。特に最近の自分の逃げっぷりには目を見張るものがある。
私は就活をしている。説明会に行ったり履歴書を書いたり、面接を受けたりと忙しい日々である。
それまでアルバイト先と家と学校の往復で生活が完結していた人間が、突然見知らぬ大人と顔を突き合わせ、自己PRだの志望動機だのをもっともらしく語り続けるとどうなるか。
疲れるのである。
選考を進めていたある企業の最終面接の日、朝起きて、まず「ダルいな」とおもった。さすがにダルいだけで最終面接をすっぽかすほど馬鹿ではないが、これは一歩間違えると全てを無に帰すレベルのダルさだな、とはおもった。
のろのろと支度をして外に出ると、大雨が降っていた。これはヤバいかもしれない。あとひとつ何かあれば選考をすっぽかす、という確信が持てた。
車に乗り、地図アプリで選考が行われる本社の場所を調べた。片道45分、しかも規模から言って駐車場が併設されていない疑いが浮上した。(私は大抵当日の朝にアクセスを調べるため、しばしばこのような想定外のことが起こる)
もうダメだ。終わった。と、おもった。
脳内で自分が走って逃げていくのが見えた。困難を目の前にして心が折れる時、必ず見えるイメージである。これが見えた時は何もかもダメなのだ。私は真顔で、リクルートスーツのまま図書館へと車を走らせた。その日は一日中本を読んで過ごした。
結果として、ダルいだけで最終面接をすっぽかすほどの馬鹿だと証明してしまった。よもやこんなことになるとは。つくづくどうしようもない人間である。
先日、『深夜のダメ恋図鑑』という漫画を読んだんだが、そこに「都合が悪いと走って逃げがちな女」が出てきて笑ってしまった。
『深夜のダメ恋図鑑』は三人の女がそれぞれ語り手となって、様々な種類のダメ男との恋愛話を一話完結で繰り広げる、という内容である。
問題の「逃げ癖女」は話のオチに使われる役どころで、少女マンガばかり読んだ結果、少女マンガに憧れすぎてリアルな恋愛が受け入れられないというキャラクターである。
この女はそそくさと布団を敷く男の「肉食感」や、風呂に浮く「体毛」などといった通常「ちょっと嫌なのはわかるけど仕方ないから妥協する」部分にドン引きし、男の家であったりホテルであったりから走って逃げ出す。
私はこの漫画をMさん宅で読み、爆笑していたのだが、Mさんの「こんないちいち逃げてたら生きていけないよね」という言葉でフッと真顔になってしまった。
こんないちいち逃げてたら生きていけないよね。
全くその通りである。都合が悪いからといって走って逃げてばかりではいけない。実際これまで、この悪癖のせいで大変なおもいをしてきた。例えば……。
10分考えたが、出てこなかった。毎回どうにかなってしまっているし、そもそも悪いことはあまり覚えていないのである。
都合が悪いと走って逃げ出すばかりでなく、都合が悪いことは忘れる馬鹿だということが露呈してしまった。よもやこんなことになるとは。つくづくどうしようもない人間ですね。