5月病な日々

脚色と虚構

孤独な後悔の話

大学のサークルの飲み会でいちばん盛り上がっている輪に入れず、さほど親しくもない者たちと3秒で忘れるような会話をした。疲れ果てて家に帰り着き、靴下を脱ぐと穴が空いている。なんということだ、今日の飲み会は座敷だったというのに。 ひとりぐらし6日め…

【KEYTALK】夏に聴きたい夏の曲まとめ

夏ですね。皆さんは夏といえば何を連想するだろうか。レゲエ?砂浜?はたまたビッグウェーブ?それはそれとして、自他共に『夏バンド』と言われる(ようになりたい)バンドが存在するのをご存知だろうか。 KEYTALKである。 彼らは今年30になるにも関わらず、今…

愛について

そもそも読んでいる人がいるかどうかもわからないが、いつか残るところに書いておかなきゃいけないとおもっていた。この記事は相当長くつまらない内容になるだろうし、人によっては気分を害する表現があるかもしれないので、よっぽど暇で心に余裕がある時に…

愛情から始まる話

彼は仕事で疲れていた。疲れていたのですぐに寝てしまった。彼女は連絡が来るはずだったのでずっと待っていた。日付を越えても彼からの連絡はなかった。翌朝目覚めた彼は彼女との約束を思い出して急いで連絡した。ごめん、仕事で疲れて寝てしまったんだ。彼…

乾燥肌の才能の話

読書は嫌いだ。はじめの5ページがどうしても一緒に捲れてしまう。四苦八苦しているうちに面倒になって、仕方なく捲れた場所から読むのだが、当然内容がわからない。それで読むのを辞めてしまう。私はずっと、君に対してもそんな風にしてきたのかもしれない。…

信じることを期待する

最近たまに、これだ、とおもうことがある。 かつて報われない恋をしていた頃、私は中学生のままごとのような行為に憧れた。ラインミュージックを揃いの恋愛ソングにするだとか、カップルアプリなるものをインストールするだとか、ペアのネックレスをつけるだ…

夢に生きる女の話

明晰夢というものを見たことがない。夢の中の自分はただの自分であり、自分を取り巻く環境、事象、その全てを現実としてしか認識することはできない。目が覚めてはじめて、夢を見ていたのだと悟る。 夫が死んで随分経った。死因はカタカナと漢字がまぜこぜの…

水槽の中と外の話

マグロは泳ぐのをやめたら死んでしまうんだって。友人の言葉に、じゃあお前はマグロだな、とおもう。友人は昔から止まることがなかった。いつもいつも全力で泳いでいた。 友人とは長い付き合いだが、いつ見ても新鮮な恋愛をしている。季節ごとに連れている男…

社会的多数派は弁当を残すな

「こないだコナン見に行ってさぁ」 同期の女が友人と語らう声が聞こえてくる。 私は仕事で御茶ノ水にいた。昼休みに語らうほどの仲の人間がひとりもいない私は、ゆっくり時間をかけてつくね弁当を食べていた。特に考えることもなかったので同期の女の話を聞…

池袋パンデミック

まったく東京は恐ろしい。私のような凡人には山梨のど田舎で平和につまらない日々を送るのが似合っているのだ。 その日は遅番で、次の日は千葉で研修のため仕事終わりに終電に飛び乗った。私の職場は研修のためにホテルに前泊させてくれるが、シフトは遅番と…

お久しぶりです

10000000000年ぶりにはてなブログを開きました。 嘘です。正しくは10ヶ月と16日ぶりです。大変失礼致しました。 本来日記になり得るはずのブログという媒体で、要約すると『日記を書くことにしたよ』という内容の記事を最後に、今まで沈黙を貫いてきた私です…

三歩あるくと全て忘れる

私はいつもぼけっとしている。生まれてこのかたシャッキリしていた試しがないのだが、それにしてもぼけっとしている。おかげさまで基本的にアホ面である。不意に写真を撮られたりなどするとだいたい半目で遠くを見ているし、口は半開きでとても理性と知性を…

家族でカラオケに行った

同居を始めた件の記事内で少し触れたが、先日私たち一家は飲み会を開催した。 参加メンバーは父、母、私、妹、弟、そして特別ゲストとして母の妹夫婦とその子供である。 某居酒屋チェーン店にて開催された飲み会は、大人が全員酒好きなこともあり盛大な盛り…

ベッカーブロットの美味しさについて

突然ですが、皆さんは朝食は食べますか。 私はと言うとそもそも食べない派なのだが、今回話題にしたいのは朝食のことではない。ベッカーブロットが美味しすぎるという話である。 ご存じない人に説明すると、ベッカーブロットとは超熟だとかふんわりだとかみ…

シュワちゃんのいる生活

先日、iPhone7を買った。 二年間使っていたauのiPhone6から、docomoのiPhone7へと乗り換えたのである。色はローズゴールドを選んだ。好きな人と同じ色だからという単純な理由である。 先代のiPhone6は、買って早々画面を割り、修理が面倒で結局二年間割れた…

【読了】また、同じ夢を見ていた

皆さんにとって、幸せとは何だろうか。 住野よるさんの『また、同じ夢を見ていた』を読んだ。処女作である『君の膵臓を食べたい』で本屋大賞を受賞し、一躍有名になった作者の二作目である。以前処女作の方も読んだが、個人的には『また、同じ夢を見ていた』…

【KEYTALK】これだけ聞いときゃライブ楽しめる曲2017【初心者向け】

突然ですが、私はKEYTALKというバンドが大好きである。 ブログを書く上で彼らのことは記事にしたいしたいとずっとおもってはいたんだが、さてどこから話しだそう…と毎回悩んで、結局今日まで何も進まない日々だったわけだ。 そんな時、KEYTALKに興味を持って…

有言不実行の女

勝手に始めた「毎日ブログ更新週間」でしたが、見事に有言不実行となりました。 更新が途絶えた日、原因不明の高熱にうなされた挙句、風邪かとおもい暖かくして寝たが治らず、次の日熱中症かとおもい冷やして寝たが治らず、更に次の日観念して病院に行ったと…

背筋の悪さが再検査を引き起こした

学校で行われた健康診断にて、再検査を食らった。 うちの大学の健康診断はごく簡単なもので、内科検診、胸部レントゲン、検尿、そのほか身長体重血圧は自己申告制である。 春休み中に行われるんだが、私は前日に東京に遊びに行っており、当日の朝帰ってきた…

同居はじめました

Mさんと同居を始めた。 生まれてこのかた片田舎の戸建てである実家から住まいを移したことのない私だが、この度ついに家を出たのである。いつまでも親のすねかじり虫ではいられない。21にもなって自立していないのはどうなんだ。 などといった大層な理由があ…

毎日ブログ更新週間

昨日久方ぶりに本ブログを更新したわけだが、あいも変わらず長々と、かつ薄い内容である。しかも誰も望んでいないのに自らのろくでもなさを暴露している。1ヶ月放置した挙句出てきたのが自虐ネタ。 恐ろしいことに、今回は前回に増して内容がない。もうこう…

都合が悪いと走って逃げる

「逃げ恥」という言葉は記憶に新しい。 ご存知の通り「逃げるは恥だが役に立つ」というドラマの略称である。大天使ガッキーとサブカル界の勝ち組星野源の「恋ダンス」を始め、社会現象と化したドラマである。 今回は別にドラマの話ではないんだが。 突然です…

他人を眉毛中心で見ている

人は、第一印象が9割らしい。 そんな身も蓋もないこと言うなよとおもいつつも、納得できてしまう。この世は完全に顔面偏差値がモノを言う世界である。 ところで、皆さんは初対面で他人のどこを見ているだろうか。 顔全体のバランスかもしれない。目の大きさ…

焼肉ほいほいという寝言

「全部ペケじゃん。焼肉ほいほいじゃないよ、まったく。予習復習だからね」 一体何事かとお思いだろう。これは、我が母(47)が発した寝言である。 まず状況から説明させて欲しい。事件は、私がいつも通り眠りに就こうと布団に潜った時に起きた。時刻にして深…

テンポアップで人間から遠ざかる田淵

私もMさんもカラオケが好きである。 基本的に、つるんでいる時どちらかが 「カラオケいこう」とノリで言い、「イェーイ」で入店。何でもかんでもノリで済ましがちなのが私たちの特徴である。 先日も完全にノリだけでカラオケに行ったのですが。 私たちのカラ…

ブログは短い方がよい

真に読み手のことを考えた時、文章は自然と短くなる。 特にブログのように不特定多数に向かって発信する場合は、それだけ気を使ってしかるべきだろう。 さて、このブログはどうなんだという話だが。 「五月病な日々」、おかげさまでたくさんの方に見ていただ…

電気屋のマッサージ機でダメになる

弱冠21歳にして腰痛が悩みだ。 基本的には至って健康体な私だが、腰に関しては弱い。長時間立っているとすぐに調子がおかしくなる。仕事柄そんなことは言ってられないので現在は放置しているのですが。 腰痛の原因は明確で、一昨年の夏頃から仕事の時間、頻…

おんぼろ電卓と察される女

受かる気だけは人一倍あったんですがね、落ちました。簿記二級。 まぁ勉強していなかったため当然の結果なのだが、どこかで飲み込めていない自分がいる。私は優秀であるはずだ、という歪んだ自意識がそうさせているのだろう。 おもえば私はいつもこうで、「…

初恋のチョコは川に投げた

気づけば早いもので3月である。そんな時の流れに逆らって、今回はバレンタインデーの話をさせて欲しい。 2月14日がバレンタインデーであることは、みなさんもご存知だろう。 正月が終わったとおもったらすぐさま街はピンクとハートに埋め尽くされ、あれよあ…

親指に自信がある

ひとは人生において数えきれない程のお世辞のやり取りをする。 私などは極端に自己肯定感が低いので、だいたいどこを褒められてもお世辞にしか感じられない。 のだが、唯一親指だけは自信がある。 他の指はてんでダメだ。足もいけない。だが両手の親指にだけ…